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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第6章 気持ち


朝の光がカーテンの隙間から降り注いでいる。
時計を見ようと少し身体を動かそうとしたが、動けなかった。
脇の下に忍び込ませた腕が、ぎゅっと抱き寄せている。

隣を見ると、長い睫毛を伏せた憂太がいた。
――そっか、昨日……。
昨夜のことを思い出しただけで、ブワッと顔が熱くなった。

布団の中では、お互い裸のまま、憂太に抱き締められている。

そういえば――手もお腹もさらさらだ。
お互い達したところまでは覚えているが、その後は霧がかって思い出せない。

「……起きたの?おはよ……好きだよ、千景」

「ッ……ん、おはよ。私も……好き」

突然声が聞こえてきて、肩を跳ねさせた。
――起こしてしまっただろうか……。

憂太は、「んぅ〜」と唸りながら顔を擦り寄せ、起き上がった。
捲れた布団を惜しむように、腕で胸を隠す。

目が合うと、顔の横に手をついた憂太が覆い被さった。
軽く唇が触れて、離れていく。

「僕、着替えに戻らなきゃ……もう少し一緒にいたいけど、ごめんね。手とか、拭いただけだから、洗ってね」

憂太は服を着て、額に唇を落としてから部屋を出ていった。
途端に、部屋が寂しくなった。

時計を見ると、急がなければ遅刻してしまいそうな時間で、私も慌てて着替える。
顔を洗ったり歯を磨いたりと、朝の準備をしてから部屋を出た。

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