第5章 君だけ
「千景。千景?起きて」
目を開けると、目の前が真っ黒で、まだ夜なのかと思った。
でも憂太の服で、私が胸に擦り寄っていただけだった。
「あの……ごめん。なんとか寝れたんだけど、起きてから千景が何も履いてないの思い出して……」
首を傾げて見つめていると、「見てもいい?」と聞かれた。
腰を撫でられて、お尻まで落ちる手。
漸く、下半身に意識がいき、秘部が濡れている感覚がした。
とろっとしたソレを指で掬い、見てみる。
「あぁ……ごめん……」
憂太は手で顔を隠し、情けなく謝る。
ボーッと指についたソレを見つめていると、憂太はティッシュを取り拭く。
寝起きで上手く頭が回らなくて、やっと理解した。
「……憂太、自分でしたの?……私がしたかった……」
「……千景に押し付けてた……ほんとごめん!タオル濡らしてくる!」
そう言って起き上がり、すぐに戻ってきた憂太は、私の胸と秘部を布団の中で拭く。
今になって、昨日のことも、さっきのことも恥ずかしくなって、憂太の顔が見られなくなっていた。