• テキストサイズ

呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第2章 似ている


「そ、そうだ!悟、乙骨くん……乙骨憂太くんはどうなりました?大丈夫なんですか……?」

電話を終えた悟に思い出したように、慌てて聞く。
私の手を掴んでいる腕にしがみついて、高すぎる顔を見つめた。

「乙骨憂太?あーうん……心配しなくていいよ」

曖昧な返答なのに優しい声色で……うるさくなった心臓が緩やかになっていく。

よかった……。
あれは――同級生をあんな風にしたのは"バケモノ"であって、乙骨くんではない。

普通の人には視えない存在なのはわかっていた。
だから、乙骨くんの罪になり、捕まってしまうんじゃないかと、不安になっていた。

胸を撫で下ろしていると、何かの部屋の前に来ていた。
悟は目の前の扉を、躊躇うことなく開ける。

「めっぐみ〜!行くよー!」

めぐみ?

悟の手に引かれ、私もその部屋に入ると、ベッドに座っていた男の子が驚いて立ち上がった。
ツンツンと逆立った黒髪。
そして――どことなく、既視感がある顔。

――似ている。私に……。

/ 80ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp