第5章 君だけ
ベッドに投げるように移され、腰に跨った憂太が、裾を掴んだ。
いきなりすぎて、咄嗟にその手を掴む。
憂太は何も言わず私の両手を、片手でシーツに縫い付けた。
「ゆ、ゆうた……まって……」
いつもの憂太じゃなくて、怖くなった。
力がすごく強くて、何も言わないし、表情も読めない。
憂太は手を離し、腰の上で動かなくなった。
ふぅーと、深く息を吐き出す。
「千景。自分が何を言ってるか、わかった?怖いでしょ?……簡単にそんなこと言っちゃ、ダメだよ」
少し捲れた裾を直し、憂太は上から退く。
起き上がって、憂太の胸に身体を預けた。
――いつもの憂太で、して欲しい。