第5章 君だけ
「もしかしてさ……」
憂太が何か重たげに言葉を零した。
好きなのがバレているのだろうか。
真希にもバレているし、憂太はもっとわかるかもしれない。
ふたりっきりの時、こんなにも甘えているのだから。
「寂しい?僕と肉体的にどうこうなりたいとか、そういう……?」
当たってるけど、外れてる。
わざとそんな言い方をするのか、本当にそう思ってるのかわからなかった。
腰に回された手が、逃がしてくれない。
近過ぎて、どうしていいかわからずに、憂太を見つめる。
「……うん」
そう言ったら、憂太はどうするの?
そっと頬を撫でて、憂太の足の間の隙間に、膝をついた。
少しスプリングが歪む。
「そ、そっか〜。なるほど……そうなのか。あははは……」
触れそうで触れない私の膝に、憂太は相当焦っている。
「……女の人、触りたいとかある?……憂太なら、触っていいよ」
憂太はいきなり黙り、私の目を真っ直ぐ見たまま、腰を掴んだ。