第4章 目覚める欲
ある日の授業。
グラウンドを走っていた。
「はっ……ふ、んっ……はぁはぁ……むり……」
軽々と走っていく真希と棘、必死に走る憂太を追いかける。
憂太よりも先に入学してるのに、おかしいな……なんで前にいるの。
走り終わると憂太は、途中で来た悟に連れられて行った。
グラウンド横の階段に腰掛けていると、パンダがニヤニヤしながら近づいてきた。
人だったら、絶対気持ち悪い……パンダでもギリギリ。
「憂太とは本当に何もないのかよ〜、ん?」
隣に座って、肩で何度も押してきた。
「ほんとに何もないってば!あの時は、たまたまああなっただけ!」
パンダは揶揄うのが好きらしい。
私たちが名前で呼ぶようになったことは、特に気にしていないようだった。
「こんぶ」
近づいてきた棘を睨むと、肩を縮こませた。
「棘も怪しいって思うよな」
パンダと棘は2人で話し始めたようだ。
呪具を振るっている真希に声をかけながら近づき、拳を突き出した。
軽々と躱されたが……。