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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第4章 目覚める欲


数ヶ月経ち、私と憂太のことは、記憶の彼方に消えていったようだ。

憂太は竹刀を持ち、真希は練習用の木槍を構えていた。
2人はお互いに武器を振りかざしていく。

憂太、真希相手にもうあんなに立ち回れてる……。

「やぁやぁみんな、調子はどうだい?」

少し離れたところから悟の声が聞こえ、憂太を振り向いて答えようとした。
真希が走り出し、憂太の頬を木槍で殴る。

2人は練習を再開したが、憂太が1本取られた。

「やっぱ真希はすごいなぁ……」

私もちゃんと、体術鍛えなきゃ。
グッと拳を握って、2人を見ていた。

「今まで武具同士の立ち会いってあんまなかっ………」

え、なに……。
パンダが途中で言葉を止めた。

そのパンダはいきなり立ち上がり、憂太を呼ぶ。
近づいてきた憂太の肩を組み、なにやら、コソコソ話を始めた。

真希には聞こえていないが、私たちには聞こえている。

「お前――巨乳派?美乳派?」

眉がピクッと動いた。
何を聞いているのだ、パンダよ。

「いや……あんまり気にしたことないんだけど……」

私は憂太の言葉を聞き逃さないように、耳を澄ませていた。

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