第4章 目覚める欲
背中に回った腕は戻っていき、スッと境界を引く用に目の前に置かれた。
「眠くないの?」
「眠いよ。でも……憂太がまだ起きてるから……」
憂太が眠るまで話していたい。
すごくドキドキするけど、その振動が心地いいとさえ思ってしまう。
「じゃあ寝ようかな……おやすみ、千景」
「もう寝ちゃうの?……おやすみ」
目を瞑った憂太を見て少しガッカリしながら、私も目を瞑った。
結構前から眠くて、目はとろんとしていた。
目の前の憂太の手に擦り寄るように、額を寄せる。
ピクッと動いた手は、それ以上動くことはなくなった。
「憂太ぁ……好き……」
眠気で甘えるような甘ったるい声を漏らしながら、微睡みに沈んでいく。
「……え?」