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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第16章 温もりは海を越えて


「つーわけでさ、色々あったし、人も死んでるけど、どうする?続ける?交流会」

みんなを集めた悟の言葉を聞いている。
正直私は迷っている。
何故なら、死者が出ているから。

私の知らない人。
それでも、それに私たちは関わっている。
その人と無関係なわけではないのだ。

「当然、続けるに決まっているだろ!」

そう言ったのは、東堂。
東堂が言っていることもわかる。

故人を偲ぶのは当人と縁のある者だけ。
死者が出たのなら、私たちに求められるのは、"強くなること"だけ。

後は知らない。
「学生の頃の不完全燃焼感は死ぬまで尾を引くものだ」と言っているが、学生の私たちにはわからないこと。

そしてみんなは、続けることに意欲を示し始めた。
私たちは呪術師だ。
死がすぐ近くにあるのは、これからも同じこと。
それなら、強くなるしかない。

「個人戦の組み合わせはくじ引きか?」

「え?今年は個人戦やんないよ?」

真希の質問に答えた悟に、全員が疑問符を浮かべる。

「僕、ルーティンって嫌いなんだよね」

悟の好き嫌いで交流会の内容が変わるものなのか……。

勝負方法が入っている箱に手を突っ込んだ悠仁。
中から出した紙を、学長たちが覗き込んだ。
――あなたたちはいつからいたんですか……。

どうやら勝負方法は"野球"に決まったようだ。
夜蛾学長は個人戦のものを入れたようだが、悟が入れ替えたみたいだ。
悟を叱ろうとした夜蛾学長だったが、悟は既に逃げていた。

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