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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第15章 交流会


「俺も、割と負けたくない」

悠仁と何かを話していた恵が歩いてくる。

「何が、"割と"よ。一度ぶっ転がらされてんのよ。おっしゃー!コテンパンにしてやんのよ!真希さんの為にも!」

「そういうのやめろ。ふっ……公開処刑された千景の為にだろ」

野薔薇の言葉に真希は、私を巻き込む。
同意する棘やパンダの背中を軽く叩いた。

会場に向かおうと足を踏み出す。
でもその時、ポケットから通知音が鳴った。
憂太からだ。

"頑張って"。それだけ。
でも、幾らでも力が湧いてくる気がした。
"ありがとう"と返し、みんなの後に続く。

「真希ー!真希の為に頑張っちゃうね」

真希に睨まれたが、お返しは出来ただろう。

「憂太に言っといてやるよ。"悠仁の盾になる"つってたこと」

「え、言わないで!お願い!」

例え実際にしていなくても、言っただけで憂太は怒るかもしれない。
――憂太って、怒ると怖いんだよな……。
あまり怒られたことないけど。

"結婚しよう"と言ってもらえるくらいには愛されているんだから、なるべく不安にさせないようにしたい。

京都校が相手、特級を倒したという1級術師の東堂が相手だとしても、大きな怪我はしないように。

――勝ちたい。
憂太がいない、この状況で。

「んじゃ、まぁ……勝つぞ!」

いきなり走って前に出た悠仁は、真希に蹴り倒された。

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