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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第4章 目覚める欲


それから私たちは色んな話をしていた。
家族の話、小さい頃の話……私と恵の話。
話してはいけないと思いながら、この人には隠し事をしたくないと思ってしまった。

悟に、「禪院家に知られると面倒だから」と、なるべく誰にも話さずにいたのに……。

「乙骨くん、恵とのこととか、私の父親に関しての話は、誰にも言わないで欲しい……」

「ダメなの?わかったよ」

気づけば、消灯時間を1時間以上過ぎてしまっていた。
そろそろ寝ないと……明日は休みだけど、トレーニングとかするだろうし。

でも、もう少し話したかった。
乙骨くんと一緒にいたかった。

「泊まってく?もし誰かに見られたら、朝早くに遊びに来たって言えば……」

「え?……あ、えーっと……嫌じゃないの?」

頷いて布団の中に潜り、軽く布団を上げる。
乙骨くんは少し迷って、横になった。

相当、大胆なことをしている自覚はあった。
断られたら、引くつもりだった。
でも……まだ一緒にいていいんだ。

「憂太……私も憂太って呼びたい」

「っ……いいよ、千景さん」

「呼び捨てがいい」

名前を呼ばれてニヤけた顔を隠すように、布団を鼻の上まで引き寄せた。
すると憂太は、「千景」と呟きながら、身体をこちらに向ける。

ねぇ憂太――好き。

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