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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第14章 君に触れて


初日は眠ってる千景をホテルに連れてきて、したくなったから水で頭を冷やして、鎮めようとした。
千景の裸、千景の声、千景の表情を見る度下半身が疼き、隠れて自分で処理し続けた。

もう我慢なんて、とうに限界を超えている。
ましてや、他の男が千景に触れ、五条先生が慰めた後だ。
千景の全てを僕一色にしたくて、仕方なかった。

頬を撫でて口付ける。
甘く蕩けるような、千景の味。
どこを舐めても、彼女の匂いと味が僕を昂める。

いつも千景はキスをしていると、力が抜けて限界を迎える。
だから、貯まった唾液を奪い取り、唇を離した。

「触るのは大丈夫そうだったから、挿入だね。僕が無理そうって思ったら、すぐやめるから。いい?」

不服そうな顔をしながら頷く千景に笑みが零れる。
こんな風に表情豊かで甘えん坊の彼女を愛らしく思う反面、まだいつもの彼女に戻れていないのだと、気づかされる。

――もちろん、どんな千景も大好きだ。
禪院直哉か……。
せめて、僕に会わないように逃げててよ。
会ったら、何をするかわからない。

「千景。もしまた誰かに何かされそうになったら、僕の名前を出してみて。それでもダメだったら――これをあげる。誕生日プレゼント」

千景の誕生日なんて過ぎてしまっているが、何もしないわけにはいかなかった。
僕の気が済まなかった。

チェーンに通した指輪を千景の首に掛ける。
里香ちゃんからもらった物とは別だ。
さすがにこれはあげられない。

「僕の呪いが込められてる。わかるでしょ?」

指輪には僕の呪力の残穢が、濃くまとわりついている。
1週間ずっと、呪いを込め続けていた。

千景は指輪を見つめて、「ありがとう」と呟いている。

これで大抵の人は千景に近づかないだろう。
"僕のもの"だって、証だから。

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