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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第14章 君に触れて


ソファに座った憂太にコーヒーを渡し、隣に座って、私は紅茶を飲む。
ケニアの紅茶は美味しいと聞いたことがあるけど……本当に美味しかった。
濃くてしっかりした味。

コーヒーも名産のようなので飲みたくなって、憂太からもらう。
ひと口飲むと、フルーティーな香りが鼻を抜け、舌にはすっきりとした酸味が広がった。

「美味しいね」

「眉間に皺寄ってるけど……」

クツクツ笑う憂太を睨んだ。
紅茶は甘くなくても大丈夫だけど、コーヒーのブラックは苦手だった。

静かな朝がゆっくりと過ぎていく。

コーヒーを飲み終えた憂太はゆったりとした部屋着を着て、洗面所に向かった。
戻ってきた憂太は顔を洗って、髪を整えた後。
いつもの隙がない、かっこいい憂太。

でも……私の前ではいつも隙だらけ。
カプッと耳たぶを噛んで、息を吹きかける。
少し肩が上がったが、すぐに柔らかく笑い、「どうしたの?」と聞かれた。

「憂太、擽ったくないの?」

「んー?擽ったいよ?でも、千景ほど敏感じゃないから」

今度は逆に耳たぶを噛まれ、吐息が漏れた。
憂太は鼻で笑いながら別の耳を撫で、そのまま舌を這わせる。

「かわい」と呟きながら、舐め回された。
――やり返されるとか、聞いてない。

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