第2章 似ている
心地よく揺れる感覚に目を覚ます。
「あ、起きた?起きて早々ごめんね?ここ、東京だから」
何度も瞬きをしながら見上げる。
目に包帯が巻かれている。
髪は真っ白で、唇はぷるぷる。
肌はどんなに凝視しても、毛穴はひとつも見当たらない。
――なにこの……胡散臭いイケメン。
「あ、僕は五条悟だよ。呪術高専で先生をやってるんだ」
じゅじゅつ高専?
呪術…?
「君は?持ってる側でしょ?」
「一色千景です。……持ってる側とは……?」
五条さんの言っている意味がわからなかった。
それより、どうしてその目で普通に歩いているのだろうか……。
しかも、私を抱えて。
「僕の目ってね、不思議な力を持ってるんだ。千景が力を持ってるのはわかるよ」
名前……呼び捨てにされているのは、気にすることをやめた。
他にも色々、わけがわからないことだらけだから。
「ご、五条さん……力……この力の使い方がわかるんですか?」
「わかるよ〜。あ、僕は君の先生になるからね?他人行儀な呼び方はやめてよね。悟、寂しいぃい〜」
恐らく、高身長の大の大人が、気持ち悪い話し方をしたので、思わず苦笑いを浮かべた。