第11章 白の温もり
「千景、週末に泊まり行ける?」
「え?うん。悟に相談したらいけると思うけど……」
年始。
百鬼夜行後のバタバタした高専は、落ち着きを取り戻してきた。
私たちのほぼ保護者の悟は、出来るだけ私たちの希望を叶えてくれる。
その地位を利用して。
「青春しなさい」って。
まだ子供の私たちは、悟に頼ることしか出来なかった。
「オッケ〜。ゆっくり休めなかっただろうし、2人でイチャイチャしてきなさい」
悟に相談すると、あっさり許可してくれた。
「けど……憂太、わかってるよね?一線は超えないように。無理やりしたら、犯罪になっちゃうからね〜」
"一線"とは、身体的な一線のことではなく、同意か不同意のことのようだ。
「わかってますよ!そういうこと、いちいち言わないでもらえると助かります」
担任に性事情を把握されるのは、たまったもんじゃない。
――どうせ、筒抜けなんだろうけど。
寮に戻り、憂太と一緒にゴロゴロする。
2人でベッドに寝転がっていると、うつ伏せの私の腰に温かい重さが落ちた。