• テキストサイズ

呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第10章 百鬼夜行


お互いの温度を求めるように、抱き締め合いながら眠っていた。
目が覚めて、憂太の胸に擦り寄る。

2人で寝ていることは、恐らく悟以外にはバレていない。
悟は知らないフリをしてくれているようだ。

「おはよ」

頭上から聞こえてきた柔らかい声に返して、もっと距離を縮めた。
ぎゅうと密着すると、足が絡んできて、憂太の腕と足に閉じ込められる。

「苦しいよ……」

「千景なら大丈夫だよ。もっと、ぎゅうってさせて」

――"大丈夫"とはどういう意味……。

額に唇を触れさせた憂太を見上げ、首を傾げる。
憂太はニコニコしているだけだった。

「今日、どこか行きたかったね……イルミネーションとか見たかったな……」

今日は夏油が言っていた、12月24日。
百鬼夜行の日だ。

確かに出掛けたりできないのは寂しいが、憂太と一緒にいられる。
それだけで嬉しかった。

「真希と3人で、何かする?」

棘とパンダは今日はいない。
百鬼夜行の対応に参加する。

髪の隙間に指を通して撫でた憂太は、「そうだね」と呟いた。

/ 154ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp