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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第10章 百鬼夜行


術師たちが集まっていたこともあり、大量の呪霊は然程時間がかからずに全て祓われた。

色々言われていた憂太が気になり、慌てて追いかける。
いつもは隣にいるのに、今は考え事をしていて余裕がないようだ。

背中に追いつき、声をかけずに後ろを歩く。
だが、憂太は気づいていた。

手だけがこちらに向かってきて、私の手を握る。
そのまま引き寄せられて、隣に並んだ。
憂太の横顔を見つめても、真っ直ぐ前を向いたまま。

「里香ちゃんに呪われてるんじゃなくて、僕が里香ちゃんを呪ったんだ」

「え?……そ、そうなんだ?」

突然の衝撃的な言葉に、首を傾げたまま憂太を見つめてしまう。
ただ「うん」と答える憂太も、私も、それ以上は何も言わなかった。

自習になった授業では、教室の中は静寂に包まれていた。

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