• テキストサイズ

約束の行方【御幸一也】長編

第7章 約束の結末


夢主side

御幸からの真っ直ぐな問に言葉が詰まる。

「……怖かった」

やっと出た声はかすれていた。

「御幸がどう思うか考えたら……合わす顔、なくて……」

振り絞ってだした声。

そんな私とは裏腹に
御幸の顔は少し安堵を浮かべていた。

「……そんな事かよ」

「そんな事じゃない!大事なこと!」

呆れの入った声で言った御幸に
少しムキになって言い返した。

「だってよ……」

そう言って私と目線を合わせた御幸は
言葉を続けた

「お前がどうなろうが――」

ゆっくり息を呑んだ

「俺の中でお前を想う気持ちは変わらねぇよ」
「……っ」

その言葉に
一瞬、呼吸が止まった。

胸の奥がじわりと暑くなる。

言葉よりも感情が目から溢れた。

そんな私の涙を拭いながら

「だから、そんな事気にするくらいなら
最初から俺のところに来い」

ぶっきらぼうに、
でも、優しい声でそう言った。

涙で上手く声が出ない。

それでも小さく頷く。

「それに――」

少しだけ間を置いて御幸は言葉を続けた。

「素直にぶつかってくるのがお前らしさ、だろ?」

その一言に、私の心がスっと軽くなるのを感じた。

「……うん」

今度はちゃんと声に出せた。

泣き笑い見たいなかおのまま
前を向いた。

……もう、逃げない――

少し落ちた沈黙。

その空気を変えるように御幸が口を開いた。

「……で?鳴にはどうすんだよ?」
「……あ」

現実に引き戻された。

けど、揺らぐ事はなかった。


「話すよ、ちゃんと」

私がそう言うと御幸は
小さく息を吐いた。

「……そ、俺は許さねぇけどな」

いつもより低い声でそう言った。

冗談には聞こえなかった。

「……御幸?」
「なんでもねぇ。それより――」

そう言いながら、
御幸は私にゆっくり顔を近づけた。

……ちょ、まって、、心の準備が……

真剣な顔で近づく御幸の顔。
反射的に私は目を閉じた。
/ 76ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp