第3章 再会
「失礼するよ」
「!広津」
叩敲をしてから入ってきた広津に中也は反応する。
「太宰君は如何したのかね?」
「太宰なら手前ェの探し物を捜しに行った」
人に仕事押し付けやがって。そう呟き、イライラしながら答える中也。
「もう報告が来てると思うが先手を打たれてしまってね」
「らしいな」
「目撃者と思われるのは全員女子供。気は進まないが少々強引に口を進めるとするよ」
「手伝うか?」
「否、大したことではないから結構だよ。殆どが15、6程の齢の娘ばかりだ。直ぐに済むだろう」
「殆どが?」
特に気になった訳ではなかったが。
中也は疑問を口にする。
「2人程、更に幼い子供が居てね。その内の1人は異国の人形の様な色彩だよ」
「……何?」
広津の言葉にピクリと反応する中也。
「何かあるのかね?」
「一寸な。矢っ張り、俺も一緒に行くぜ」
「それは心強い」
広津は頷き、中也と共に部屋を後にしたのだった。