第9章 ずっとあなたの隣
なんとか親たちを説得出来た。
結婚のことや子供のこと……私たちのペースでいいって。
私はほとんど何も言えなかったのに、宗四郎が全部言ってくれた。
「ごめん。はよ帰りたい」
宗四郎の部屋でふたりきり。
宗四郎が言いにくそうに呟いた。
「……抱きたいっ」
宗四郎に、抱かれる――
「帰ろ」
本当の私たちで、一歩、前に進む。
俯いていた彼は顔を上げ、嬉しそうに笑った。
私だけじゃないんだとわかる。
好きなのは……愛しているのは、私だけじゃない。
捧げた愛の分だけ、返してくれる。
「や、優しくしてよ?」
「するに決まっとるやろ。ほんまの僕を受け止めて。もう、紫音が泣くことはせぇへん」