第8章 共鳴する心
寝室の空気は熱く震えて、卑猥な水音が響いていた。
腰を揺らす度、宗四郎と私の熱い部分が擦れて、くちゅくちゅと鳴いている。
「紫音、僕……そんなんじゃイけへん。もっと激しいしてや。ひとりで気持ちようならんといて」
宗四郎の横に手をついて、必死に自身の身体を支える。
口で短く呼吸を繰り返し、少しだけ律動を速めた。
シーツを握って、腰を震わせる。
顔を上げて宗四郎の顔を見つめるが、霞んでいた。
生理的に零れた涙が頬を伝って、宗四郎の包帯が巻かれた胸に落ちていく。
眉を歪めて笑う宗四郎。
親指で頬を撫でて、涙を拭ってくれる。
「自分で腰振って、泣いてまうほど気持ちようなっとるん?……あかん、めっちゃ好き」
グッと頬を摘んで引っ張られた。
宗四郎の加虐心を煽ってしまったようだ。
片側の口角を上げて、意地悪く笑う。
「なぁ、はよ動いて?僕のこと、ぐちゃぐちゃにして言うたやろ?紫音だけぐちゃぐちゃなっとるやん」
宗四郎の口元に人差し指を当てた。
今の主導権は私。
「はぁ……何も言わないで。何もしないで」
片膝を立てて起き上がり、宗四郎を握って扱く。
ピクッと反応した宗四郎を見下ろし、別の手で自身のナカに沈めた。
指を動かす度に水音が鳴り、手を伝って、とろりと愛液が零れ落ちた。
宗四郎の息を呑む音が聞こえた。
宗四郎は私に言われた通り、何も言わず、何もしていない。
ずっと想い続けた男の上で自身を弄り、喘ぐ自分を見られている。
おかしくなりそうなくらい恥ずかしくて――興奮してしまう。
「あ、んっ……宗四郎、好き……あ……」
指を抜いて、宗四郎の先をあてがった。