第11章 出港★
先端を愛おしげに弾きながら
サンジの鼻先が剥き出しの鎖骨に埋められた。
「ん……っ、あ」
背中が跳ねる
初めて知る、異性の重さ
シーツを掴む指先が、白く強張った
サンジの動きが、ふと止まる。
「……震えてんのか」
顔を上げた彼の瞳に
困惑と、抑えきれない独占欲が混じる
みかこは首を振って、熱くなった顔を逸らした
「……はず、かしい……」
「……」
喉を鳴らして、彼は笑った。
ひどく自嘲的で、それでいて獰猛な笑み
「……タチ悪ぃって、言ったろ」
大きな手が、怯えるように合わさっていた彼女の膝を割り、その隙間に身を沈める。
逃げ場のない、密着。
「……俺も、もう、止まり方がわからねぇ」
スカートの裾を、熱い手のひらが這い上がる。
震える腿に、指先を強く食い込ませて固定した。
「……痛かったら、噛みつけ」
低い、掠れた声が、脳を痺れさせる。
そのまま、深呼吸のようなキス。
重い衣擦れの音が、静かな部屋に落ちる。
——その夜は、もう、戻れなかった。