第11章 出港★
「……サンジ……っさ」
湿った声に、サンジの喉が低く鳴る
「……ッ、反則だろ、その声」
耳たぶを食む唇が熱い
ブラウスはいとも簡単に剥ぎ取られ、夜の冷気が肌を叩いた
たまらず胸元を隠した手を、大きな手のひらが優しく、けれど拒ませない強さで押さえる
「隠さねェで。……ちゃんと見せてくれ」
静かな低音。
絡め取られた指が、彼の首筋へ
熱を帯びた硬い骨格、浮き出た血管
「……、……っ」
溢れそうな吐息を噛み殺す
脇腹から背中へ、無遠慮な熱が這い上がってきた。
「……サンジ、さん。……待っ、」
「……『さん』は、いい」
サンジが動きを止め、至近距離で瞳を覗き込む。
そこにあるのは、いつもの余裕を失くした、ひどく切実な色。
「名前だけで呼んでくれ。……な?」
掠れた声での頼み
震える唇で「……サンジ」と呼べば、彼は愛おしそうに目を細めた。
「……あァ、……もう待てねぇわ」
重なった唇が、甘い悲鳴ごとすべてを飲み込んでいった