第11章 出港★
背中が、冷たい壁に食い込む。
逃げ場はない。
すぐ横で、サンジの手が壁を叩いた。
近い
熱い息が、かかる
見上げる
視線が、絡む
サンジの喉が、わずかに動く
「……ほんと」
掠れた声。
「どうしてくれるんだよ」
触れる
「……っ、」
息が混ざる。
一度じゃ、終わらない。
みかの指が、わずかに服を掴む
「……は、」
呼吸が乱れる
お酒の匂いと、タバコの苦味。
混ざる
離れかけて、また重なる
みかの肩が、わずかに揺れる。
「……っ、」
止まらない
さっきより、深い
サンジの指先に力が入る
それに応えるみたいに、距離を詰める
逃がさない。
理性が、ほどけていく。
止まらない。