第11章 出港★
夜。
火が上がる。
「「「かんぱーい!」」」
「みか、こっち来い!」
肩を引かれる
皿が、次々に押し込まれる。
「ほら、食えって!」
「遠慮すんなよ!」
笑い声が重なる。
みかは少し遅れて、それを受け取る。
火の色と、声が、重なる。
どこかで見たような光景。
「ほら、食えよ」
すぐ横から声。
サンジが皿を差し出している。
そのまま受け取る
指先が、かすかに触れる。
すぐに離れる。
サンジはもう別の方を向いている。
笑い声は止まらない。
みかの口元が、気づかないうちにゆるむ
少し遅れて、同じように笑っていた