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まだここにいる【ワンピース サンジ】

第10章 前日


港。
いつもの場所。

いつもと同じ風景のはずなのに、何か少し違って見えた


「明日出る」


「……え?」


「明日、この島から出る」


風が一瞬だけ強くなる。


「もっとサンジさんと話したかった」


いつもなら軽く流せる沈黙。

でも今日は、ほんの少しだけ遅れる


「……話してねぇわェけじゃねぇだろ」


ぶっきらぼうに返す。


でも目は逸らさない。


潮の音が間を埋める


そのとき、遠くから軽い声が飛んだ


「おーい、みかも準備してこいよー!」


ルフィはいつも通り笑っている

特別扱いでもなく、確認でもなく。

ただ“そこにいる前提”の声


ウソップが笑いながら続ける

「おっ、話早ぇな!」

チョッパーが嬉しそうに跳ねる

「一緒に行くのか!?」


誰もそれを大げさな決定として扱わない


ただ、当たり前みたいにそこに混ざっていく


サンジは一瞬だけその空気を見て

またみかに視線を戻す


「……行くぞ」


それは誘いでも決断でもなく

ただ、流れに乗せる言葉

少しだけ、みかだけに向けられていた。


みかは小さくうなずく
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