第15章 冬島
外に出た瞬間の静けさに、みかが小さく息をのむ。
「……こわい」
その声に反応するみたいに、チョッパーがすぐ横に飛びつく。
「おれもこわい!」
そのまま二人で固まるように、ぎゅっと抱き合う。
雪の音も、周りの気配も薄い。
その分だけ、それがやけに目立つ。
サンジがその様子を見て、軽く息を吐く。
「ったく……」
片手を伸ばす。
が、掴んだのはふわふわした感触だった。
「……ん?」
チョッパー。
「おまえじゃねェよ」
サンジが即座に手を離す。
チョッパーが涙目で見上げる。
「ひどい!!」
その横で、みかが小さく笑う。
サンジは軽く頭をかく。
「ほら、こっちだろ」
みかの手を取る。
そのまま歩き出す。
少し遅れて、チョッパーも並ぶ。
「おれも……」
小さく手を伸ばす。
サンジが横目で見る。
「しょうがねぇな」
空いている手を軽く握る。
チョッパーの顔がぱっと明るくなる。
「つないだ!」
みかの手とチョッパーの手が、左右に並ぶ。
歩幅が、少しだけ揃う。
ルフィが後ろで笑う。
「変な並びだな!」
「うるせぇ」
それでも足は止まらない。
雪の中。
三人分の足音だけが、やけに確かに残っていく。