第15章 冬島
ルフィたちの笑い声がまた雪の中に広がる。
ルフィはもうさっきのことを気にしていない様子で、次の雪玉を作っている。
「次は外さねぇぞー!」
「やめろって言ってんだろ!!」
ウソップが叫びながら逃げ回り、チョッパーも巻き込まれて雪の中を転がっていた。
その輪の中に、みかも少しずつ混ざっていく。
最初の戸惑いはもう薄れていて、雪をすくう手つきも自然になっていた。
笑い声が増えるたびに、白い息が空に溶けていく。
でもサンジは、その少し外側に立ったまま動かなかった。
煙を吐きながらも、視線だけはみかを追っている。
サンジは小さく舌打ちした。
「……考えすぎか」
そう言って視線を前に戻す。
「おいルフィ!調子乗るなって言ってんだろ!」
いつもの声に戻すように、少しだけ強く言う。
歩き出しながら、横目でみかを見る。
「……前みたいに、どっか行くなよ」
軽く笑い混じりに言って、すぐ前に視線を戻す。
雪の上の笑い声が、少しずつ歩く音に混ざっていく。
白い世界の中で、ゆっくりと次の場所へ向かっていた。