第15章 冬島
ルフィが投げた雪玉が、みかに当たった。
「きゃっ!」
小さく声が漏れて、その場にしゃがみ込む。
「……てめぇ」
サンジの声が低く落ちる
次の瞬間、ルフィに向かって歩き出した。
「てめぇ、レディに何してんだコラ」
「え?雪玉当たっただけだぞ!」
「それが問題なんだよ!!」
ルフィは全く悪びれず笑う。
「だって面白いじゃん!」
「面白いとかじゃねぇ!!」
サンジが間に入るように立つ。
みかの方をちらっと見て、すぐにしゃがむ。
「大丈夫か?」
いつもの軽さじゃなく、少しだけ声が落ちる。
みかは小さくうなずく
「……楽しい」
そのやり取りを見ていたウソップがぼそっと言う。
「……あいつ、急にスイッチ入るな」
チョッパーも小さくうなずいた。
「サンジ、怒ると怖いな……」
サンジはため息をついて立ち上がる。
「ほら、次やったら飯抜きだぞ」
ルフィは「えー!」と笑うだけ。
でもその横で、サンジは一瞬だけみかを見たまま、ほんの少しだけ眉をひそめていた。
……やっぱり
さっきの違和感が、まだ消えていない。