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まだここにいる【ワンピース サンジ】

第14章 13


ドアの向こうから、また騒がしい声が聞こえてくる

「サンジー!肉ー!!」

「朝から騒ぐなルフィ!!」

「コーヒーおかわり」

「はい、ロビンちゃん」

いつもの朝。

みかはシーツからゆっくり顔を上げた。

頬がまだ熱い。

さっきから、何度も思い出してしまう

そのたびに胸の奥が落ち着かなくなって

またシーツを掴む。

「……もう……」

サンジはあんなふうに平気で言うのに

こっちは全然慣れない

小さく息を吐いて、そのままぼんやり天井を見上げる。


……ふと、引っかかった。


さっきのサンジ

どんな顔で笑ってたっけ。

言葉は覚えてる。

触れられた熱も。

なのに、表情だけが妙にぼやけていた。


「……あれ」


眉を寄せた、その時。

「みかー!!飯冷めるぞー!!」

船中に響くルフィの声

びくっと肩を揺らしたあと、思わず笑ってしまう。

「今行く!」

みかは慌ててベッドから降りる。

乱れた服を整えて、軽く髪を手ぐしで直す

考えかけていた違和感は、そのまま騒がしさに紛れて消えた。

扉を開ける。

潮の匂いと朝の空気。

キッチンでは、サンジが皿を並べながらこちらを見る。

目が合った瞬間、ほんの少しだけ笑った。

それだけで、また胸がうるさくなる。

みかは視線を逸らすように席へ向かった。
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