第14章 13
ドアが閉まる音がして、部屋が一気に静かになる。
ベッドの上に残されたみかは、そのまま動けずにいた。
さっきの言葉が、まだ頭の中で反響している
「好きだよ、みか」
胸の奥が落ち着かなくて、シーツをぎゅっと掴む。
「……っ、もう……」
顔を真っ赤にしたまま、そのままシーツに顔を埋める。
普段なら絶対出さないような声が、こぼれた。
恥ずかしさをごまかすみたいに、さらにシーツを強く抱きしめる。
キッチンでは、サンジがいつも通りフライパンを振っていた。
「おい!つまみ食いすんな!!」
「うめェんだもん!!」
ルフィの声に怒鳴り返しながらも、手は止まらない。
いつもの騒がしい朝。
ただ一瞬だけ、サンジの視線がキッチンの入口に向く。
何も言わない
それでも、ほんの少しだけ表情がゆるむ。
そしてまた、何事もなかったようにフライパンへ視線を戻した。