第14章 13
サンジはゆっくりと体を起こした。
「……さて」
小さく息を吐いて、いつもの調子に戻る
「朝飯作るぞ」
何事もなかったみたいな声
でもさっきの余韻だけが、少しだけ残っている。
みかはその横で、まだ少しだけ動きがぎこちないまま起き上がった。
「……手伝います」
「いい」
即答
「座ってろ」
いつものようで、いつもより少しだけ近い言い方だった。
サンジは立ち上がり、部屋の扉へ向かう。
ドアノブに手をかける、その直前。
振り返って、みかを見た。
何か思い出したかのように、そっと近づいて——
頬に軽くキスを落とす。
一瞬だけ触れて、すぐ離れる。
「好きだよ、みか」
それだけ言って、今度こそドアを開ける。
「朝飯、抜くなよ」
ドアの向こうから、ルフィの叫び声が響く。
「腹減ったァ!!」
「今から作るからちょっと待ってろ!!」
いつもの騒がしい朝。