第1章 彼女の計画、彼の差別化。+
その顔は、朝陽のせいだけではない熱を帯びて、耳の先まで真っ赤だった。
拓人はうさみと視線を合わせようとして、一瞬で逸らし、また戻して……結局、観念したように大きな溜息をついて、うさみを毛布ごと自分の方へ引き寄せた。
「……お前、本当に……性格悪い」
口では毒づいているけれど、うさみの腰を抱き寄せる腕の力は、驚くほど優しくて、どこか縋るような熱を持っている。
「……俺がどれだけ余裕なかったか分かってて言ってんだろ。……反則」
彼はうさみの首筋に顔を埋め、深く、深く、自分の匂いとうさみの匂いが混ざったその場所で息を吸った。
昨夜あんなに拒んでいた視線。
でも今は、降参した子供のように、うさみの鎖骨あたりに額を押し当てている。
「……でも、俺も。お前が俺の服着て、あんな風に笑うの……。見れて、良かったって思ってるよ」
消え入りそうな、掠れた本音。
彼は少しだけ顔を上げると、まだ赤みの引かない瞳で、うさみを真っ直ぐに見つめた。
「……次。絶対俺が勝つから。……覚悟しとけよ」
そう言って、拓人は少しだけ強がったマイルドな笑みを浮かべ、うさみの唇に、朝の光に溶けるような、優しくて熱いキスを落とした。
end...
たまには主導権握りたいじゃない。
年上だもん。
他サイトで指定フラグ付けられました…。