【ヒロアカ】名前のない関係の終わらせ方【爆豪勝己】
第6章 4
翌朝、透のスマホには病院の予約画面が表示されていた。予約時刻は午前10時。送信者は爆豪勝己。
「予約もしてくれたの?」
顔を拭きながら尋ねる。
爆豪はキッチンカウンターに立ち、フライパンを振っている。スクランブルエッグを皿に盛りながらぶっきらぼうに。
「当たり前だろ、放っといたら行かねぇだろうが。」
もう一皿、同じものを透の分として置く。量は透の方が明らかに少ない。食べやすいようにという配慮が見え隠れしている。
「美味しそう。」
ふん、と鼻を鳴らして椅子に座る。自分はもう食べ始めている。早い。
「ちゃんと食え。」
透は食べ始める。最初の勢いは良かったが、だんだんとペースが落ちる。
黙々と自分の分を食べながら、横目で透を見ている。フォークが止まった瞬間を見逃さなかった。
「無理すんな。半分でいい。」
さりげなく言った。最初から全部食えとは本気で思っていない。
「けど…勿体無い。」
フォークを置いて、透の皿を指さす。
「残ったら俺が食う。いいから食える分だけ食え。」