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PRISM LINE【ワールドトリガー】

第2章 迷宮のダンジョン



「お前これ、本当にやらせてるのか?」
「そうですよ」
「まだ仮入隊だろ」
「これも迅のご要望なもんで」


仮想空間での実践訓練を5本3セット。
俺との模擬戦を10本3セット。
他にもその時テキトーに居合わせたヤツと模擬戦数本。平日でこれだ。

まだ訓練生にもなっていない、当たり前だが経験もない、それも普通の女がこなせる量じゃないのは最初から分かってた、迅も俺も。

男でも早々に根をあげるような内容に、ストイックなあの風間さんですら難しい顔。


「厳しい指導はけっこうだが、せっかくの貴重な入隊希望者をみすみす逃すことだけはするなよ」
「まぁ、入隊もほぼ無理やりなんだけどね」
「なんか言ったか迅?」
「いや、こっちの話しですよ」


これから任務だと言う風間さんは自隊の作戦室へ。俺と迅は望月が待っているだろうロビーに足を向けた。


「で、どうなの太刀川さん、そろそろ花衣ちゃん、泣くぐらいまで追い込まれてんじゃないの?」
「お前ほんと良い性格してんな。その言葉ぜってーアイツに言うなよ、今度こそ本気で嫌われるぞ」
「やだなー、心配してるだけだって」
「だったら最初からあんな鬼みたいなメニュー作んねーだろ」


どの口がそんなこと言ってんだ。と言いたいところだが、迅が組み立てたそれに何もクソ真面目に対応できるなんて思ってなかった、ただ1人を除いて。

これはあくまで目安だ。アイツにはやる気を出させるための拍車をかけただけで、正式入隊の数日前までにはこれぐらいできればいいって言う目安。

できないならできないで、と言うより元々ここから減らすつもりだった。それをアイツは、


「泣くどころか馬鹿にしてんのかってキレやがった」
「へー、真面目だねぇ」
「真面目っつーか強情だろあそこまでくると」


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