第2章 七不思議巡り
13階段
トイレの霊
理科室の黒焦げ教師
屋上の自殺者の霊
体育館の鏡の怪
プールの引きずり込むお化け
なんか、この学校の七不思議は「死ぬ」のが多くないか?
よく考えたら全部じゃないか。
たしかにあいつが言うように、これじゃあ誰がおばけの存在を伝えるのかわからないな。
怪談だったとしてもあまりに幼稚じゃないか。
そんなことを考えながら歩いていたら、校門までたどりついてしまった。
「もう、帰るのか?」
僕はあいつに尋ねた。あいつは黙って門の外に出て、
門を閉めた。
「おい!」
僕は門に手をかけ、開けようとする。
開かない。あいつが開けたときはすんなり開いた。鍵がかかっているわけがない。
でも、開かない。
ガチャガチャと門を開けようとする僕を見て、あいつは笑った。
あれ?
コイツ、だれだっけ?
ソイツは笑った。
「7つ目はこうだよ。
二人で七不思議を回ってはいけない。
一人が二度と帰れなくなるから」
「僕も何十年も前に騙されて、七不思議を回らされたんだ。
僕を騙したやつは「帰った」よ。
僕も「帰る」。
お前は「帰れない」。」
「僕が七不思議を伝えてあげるよ。誰かが興味を持って、君と一緒に七不思議を回ってくれるかもしれないだろう?」
僕はわかった。伝えるヒトがいないはずの七不思議を伝えたのは誰なのか。
なんで「七」不思議なのに6つしか伝えられないのか。
そして、なんで月のないはずの晩なのに、さっきからこんなに月が照らしているのか。
ココはもうこの世じゃない!
僕は門を死に物狂いで開けようとした。開かない、開かない、開かない。
門を乗り越えようとしたが、門の外に出ようとすると見えない壁のようなものが邪魔をする。
走って別の壁を登ろうとしたが同じだった。
「ぎゃー!!」
僕は叫びにならないような声を上げた。
ソイツはニヤニヤと見ている。
僕は爪から血が出るまで壁をよじ登ろうと必死になった。
イヤダイヤダイヤダイヤダ
ソイツはくるりと闇に、月のない闇に向かって歩き出した。
「じゃあね!」
軽く手を振る。
ソイツは、闇に消えた。
僕は・・・・・・・ずっとここにいる。
ネエ、イッショに、ナナフシギをマワラナイ?