第1章 俺だけの先輩【アルハイゼン】
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教令院をどうにか卒業してから数年経った。
あんなに頑張って勉強していても
結局その学んだ分野の就職は考えられなくて
色々やっていた時、たまたま出会った後輩のティナリに誘われて
アビディアの森のレンジャーになっていた。
ティナリの様に神の目を持っているわけでは
無いから死域の対応は出来ないけれど。
「ユメコ先輩、今日はここで野宿だけど大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。
最近は帰れないと思ってちゃんと準備してから来てる」
「そう言われると凄く申し訳なくなるよ…。
あと数日間の我慢だから、お願いしますね?」
そう言って手慣れた手つきで焚き火をつけ
その辺で取れた物を調理していく。
本当に出来た後輩だ。
レンジャー長で、学者でもあるのだ。
思えばティナリの年代は優秀な子達が多かった。
大マハマトラのセノ、天才建築デザイナーのカーヴェ、書記官のアルハイゼン。
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