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後宮は恋愛する暇はありません!なのに皇帝がやたら近い件!

第24章 暁辰と琳 後編


「さっき知りました」

 
正直に答えると、白宝さまは数秒沈黙した。
それから。

 
「うそでしょ!?」

 
思いきり声を上げた。

 
「し、静かにしてください!」

 
私は慌てて周囲を見回す。
幸い衛兵は遠くにいる。
白宝さまは口元を押さえて、くすくす笑う。

 
「だって琳、普通に話してたじゃない」

 
「知らなかったんです!」

 
「えー、でも」

 
白宝さまは思い出すように言う。

 
「陛下、琳のこと助けてたよね」

 
私は顔が熱くなる。

 
「……助けていただきました」

 
「抱き止めたりして?」

 
「してません!」

 
「えー、残念」
 

何が残念なんですか。
白宝さまは、にやにやしている。
そして、突然。
ぐいっと私の肩を抱いた。

 
「ねぇ琳」

 
「は、はい」

 
「陛下、かっこよくない?」

 
私は固まった。

 
「……え?」

 
「だから」

 
白宝さまは満面の笑みで言う。

 
「恋バナよ」

 
「こ、恋!?」

 
声が裏返った。
白宝さまは真剣な顔で頷く。

 
「そう恋」

 
そして急に乙女みたいな顔をした。

 
「だってさぁ」

 
月を見上げる。

 
「夜の庭で」
 

指を一本立てる。

 
「危ないところを助けられて」

 
もう一本。

 
「実は相手は皇帝」

 
そして。

 
「これで恋に落ちない方がおかしいでしょ?」

 
「落ちません!」
 

間髪入れず私は全力で否定した。
白宝さまは笑い転げる。

 
「琳、顔赤い!」

 
「赤くないです!」

 
「赤い赤い!」

 
指差される。
私は顔を両手で隠した。白宝さまは完全に恋バナモードだった。

 
「で?」

 
きらきらした目で聞いてくる。

 
「どうなの?」

 
「何がです」

 
「陛下のこと」

 
ぐいっと顔を近づける。

 
「ちょっとドキッとした?」

 
「……」
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