後宮は恋愛する暇はありません!なのに皇帝がやたら近い件!
第23章 暁辰と琳 中編
私は瞬きをする。
「言いましたよ」
「違う」
少しだけ首を振る。
「もう一つあった」
私は首を傾げた。
「ありました?」
暁辰陛下は少し黙る。
それから、ゆっくり言った。
「助けが来ると思っていた、と言ったな」
「ああ」
私は笑う。
「思ってましたよ」
「なぜだ」
「なんとなくです」
そう答えると。
暁辰陛下は、なぜか黙った。
じっと私を見る。その視線が、少しだけ熱い。
でも、同時に迷っているみたいでもあった。
まるで――
自分でも分からない何かを、考えているみたいに。
しばらくして、ぽつりと言う。
「……妙だな」
「何がです?」
「お前を見ると」
そこで言葉が止まる。
私は首を傾げる。
「はい?」
暁辰陛下は、少しだけ目を逸らした。
「……よく分からない」
「は?」
「興味なのか」
小さく呟く。