第11章 思い出すのは*❤️
ある日、面会に行くとベッドの上で犬のぬいぐるみを抱いているがいた。
「よっ」
「あ、来てくれたんだ」
「うん。なぁ、そいつ連れてきたんだな」
「そうだよ、ジェス丸ね」
「そんな名前つけてたの?」
「うん。似てるから」
「たしかにかわいいし、忠犬っぽいもんね」
「ん?かわいいのはわかるけど、忠犬?」
「わん」
「絶対言うこと聞かないタイプでしょ」
良かった。いつもみたいに笑ってくれて。
このジェス丸って名付けられてるこいつは付き合ってた頃ににプレゼントしたやつ。
「なぁ、これあげる」
「え!かわいい!」
「俺の分身。寂しい時抱っこして」
「毎日抱っこする」
「いや、俺いる時は俺のこと抱きしめてよ」
そんな会話してたっけ。まさかこんな風にこいつが役に立つ日がくるなんて思ってもなかった。