第18章 素顔は俺だけに*🖤
朝、目が覚めるとカーテンの隙間から朝陽が射し込んでいた。
隣にはがいる。そうだ、昨日から一緒にいたんだったな。いつもかわいいけど寝顔もまたかわいいな。
ずっと眺めてられるなって思ってた矢先、も目を覚ました。
「おはよう北斗」
「おはよ」
サイドテーブルに手を伸ばしてが何か探し始めたから、先に俺が手に取った。
「探してるのこれ?」
「そう。返して、見えないんだけど」
「いいじゃん、そのままで」
「いや、よくないよ」
そう言うからぐっと腕を引いて距離を一気に縮めて、息がかかるくらい近づく。
「ほら、これなら見えるでしょ?」
「見えるけど、ちょっと近すぎ…」
「そう?」
「そうだよ」
「そんなに返してほしいの?」
「うん」
朝からちょっと意地悪したくなった俺はわざとらしく悩むフリをする。
「じゃあからキスしてよ」
「えぇ…」
「昨日の夜はあんなにしてくれたのに?」
「それは!雰囲気っていうか…!」
昨夜のことを思い出して顔赤くして少し睨んでくるけど、それすらかわいく思える。
「返してほしいんでしょ?ほら、どうすんの?」
「…目閉じて」
「ん」
目を閉じて数秒後、唇に柔らかい感触が触れた。
「したよ、返して…っ」
そのまま今度はこっちから。さっきより深く。一回だけで終わらせる気なんて最初からなかった。
「ちょ…まっ…」
離そうと思った瞬間にもう一回。それを繰り返してやっと、唇を離すと息が乱れてると目が合った。
「…やば。その顔はずるいよ」
この後ベッドから出られなくなったのはのせいだからね。
end.