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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第5章 心を揺さぶるエレジー【パンダだって/葦を啣む】


「道を誤った者を導くのも教育者の役目だ」

 ハッと、与は頼りなく瞳を揺らす。

「オマエは後悔している。それがオマエに与えられた罰だ。後は正しい道を行けばいい」


 ――その先で赦しが与えられるかは、オマエ次第だ。


 ギュッと与が手を握って震わせる――そこへ、パタパタと足音が近づいてきて、夜蛾は「あぁ」とその方向へ視線を向けた。

「さっそく来たようだな。赦しの音だ」

 え、と与も夜蛾の視線を追うと、見知った人物が「メカ丸!」と呼ぶ。

「み、わ……?」

 驚きすぎたのか、掠れた声が三輪 霞の名前を紡いだ。

「なん、で……ここに……?」

「助けにきたに決まってるじゃない! 死刑なんて……そんなの、ヤだよ……せっかく会えたのに……っ!」

 三輪は汚れるのも構わず膝をつき、縋るように与の腕を掴む。その小さな手のひらに触れ、与は何も言えずに沈黙した。

「与、よく聞け」

 夜蛾は三輪に聞こえないよう、与へ小さく耳打ちする。それを聞いた与はみるみる目を見開き、慌てたようにして夜蛾を突き放した。

「アンタ……なんで それを俺に⁉ それが知れたら……っ!」

「……だから、オマエに頼んでいるんだ」

 そう言い残し、夜蛾は重たい足取りでその場を去った。

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