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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第4章 アフレッタンドに駆り立てられる【もう一度〜死滅回游について】


「余計な心配すんな。大丈夫だ」

「そうそう。わたしだってそんな柔じゃないし、詩音だって簡単にやられない。ダイジョーブ」

 安心させようとしているのか、いつも表情の変わらない詞織が口角を上げ、力強い笑みを浮かべていた。

「そんときは“俺ら”が死んだ後 殺してもらえ。分かってるな? 俺ら――俺と詞織だ。殺すなら一緒に殺せよ」

「いや、そうならないためにさっ!」

 渋面を作る虎杖に構わず、伏黒は「先輩」と乙骨や真希に声を掛ける。

「あぁ。オマエらは予定通り、金次のとこに行け」

 知らない名前に首を傾げると、乙骨が説明してくれた。

「秤 金次――停学中の三年生だよ」

「今はとにかく人手が足りねぇ。何が何でも駆り出せ」

「その人 強いの?」

 まぁ、乙骨や真希が指名するくらいなのだから強いのだろうが……どのくらい強いのだろう。

「ムラッ気があるけど、ノッてるときは僕より強いよ」

 マジか、と驚く間もなく、「それはない」と真希や星也が否定した。違うんだ。

「けど、五条先生が認める実力者だ。説得のために時間を割く価値はある」

 あ、星也も知っている人なのか。五条が認めており、彼がここまで言うのなら間違いないだろう。

「そんで、秤先輩ってどこいんの? 高専じゃ見かけなかったけど」

 乙骨たちに聞いたつもりだったが、答えてくれたのは天元だった。
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