第4章 アフレッタンドに駆り立てられる【もう一度〜死滅回游について】
「結界で電波が断たれるかもしれないから、しばらく連絡がとれないかも……」
そこで、虎杖は乙骨と「あ」と互いに顔を見合わせ、次いで星也を見る。
――「もし次、俺が宿儺に代わったら、迷わず殺してくれ」
星也は単独行動だからいい。
だが、万が一 宿儺に乗っ取られてしまう危険性を考えると、乙骨が虎杖の近くにいた方が、伏黒と詞織(詩音)は安全。
けれど、戦力的には乙骨は単独で動いた方が効率はいい。
「星也さん! アレアレ! 津美紀の姉ちゃんにかけてる……守護? って、伏黒と詞織には⁉ それって二人にもできんの⁉」
「……悪いが答えられない」
「えぇ⁉」
明らかな拒絶に、虎杖はのけ反るほど驚愕した。直哉にあれほどキレていたのだ。星也が伏黒や詞織をどれほど大切に想っているか知っている。
それなのに、答えが“否”なわけがない。
「二人は津美紀と違って術師だ。僕が余計な真似をすれば、二人の成長を妨げることになる」
「それは……そうだけど! でも、それとこれとは話が……!」
言い募る虎杖を遮り、星也が「悠仁」と静かな、けれど迫力のある声音で呼んだ。
「君と僕の会話は宿儺も聞いている。だから『答えられない』。僕が二人に“何かしている”としても、“していない”としてもね」
星也の言葉に、虎杖は強く奥歯を噛み締め、俯くしかなかった。そんな虎杖の胸を、伏黒がドンッと叩く。