第4章 アフレッタンドに駆り立てられる【もう一度〜死滅回游について】
「用が済んだらパンダ探して、回游の平定に協力する。憂太は?」
「僕はさっそく結界に入って、回游に参加するよ。津美紀さんや伏黒くんたちが回游に参加する前に、少しでも情報を集めたい。万が一 身内で潰し合うことがないように……それから、津美紀さんに何かあったときのために、近場の結界は避けるね。星也さんはどうします?」
また単独行動だけど……と自嘲しながら問う憂太に、星也は少し考えてから口を開いた。
「僕は憂太と逆だな。東京の東側の結界にいるという天使を捜索して説得。【獄門彊『裏』】を解放して五条先生を助け出し、一秒でも早くこの最悪のゲームを終わらせる」
「でも 兄さま。それなら津美紀も……」
「いや、まだ情報が少ない。結界内がどういう状況かも分からない以上、下手に接触しない方がいいだろう。最悪、出会い頭に殺し合いを強制される――ということも考えられる」
だから、乙骨も近場の結界を避けると言ったのだ。
しかし 星也の場合、もし【死滅回游】での戦闘がそのような形だと分かっても、【陰陽術式】を使って、津美紀や味方を避けることが可能。
「大丈夫だ。津美紀には元々 僕と姉さんで何重にも守護をかけてある。眠った津美紀がそれを消費した痕跡はなかった。それに、津美紀の守護が発動したら僕に伝わるし、駆けつける方法も持ってる。接触が安全だと分かったら、すぐに津美紀を保護しよう」
大丈夫だ、ともう一度 繰り返す星也に、伏黒と詞織が「それなら……」と引き下がった。