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夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第13章 戻らないプラーチド【東京第2結界】



「【朱雀・玄武・白虎・勾陣・帝台・文王・三台・玉女・青龍――……天清浄、地清浄、内外清浄、六根清浄。祓い給え、清め給え。祓い給え、清め給え】」


 九字を切って精神統一をした星也は、結界を張るために場を清め、数枚の護符を飛ばす。


「【天を我が父と為し、地を我が母と為す。六合中(くにのなか)に南斗、北斗、三台、玉女 在り。左に青龍、右に白虎、前に朱雀、後(うしろ)に玄武、前後 扶翼す――急々如律令】」


 キンッと正の呪力が張り詰め、配置された護符がビルを囲むように結界を張った。

 邪気や呪いから身を守る【身固めの法】――それを呪術的な運用ができるように改良している。

「できました。非常に強固な結界ですから、そう易々と破られることはないでしょう。攻撃を防ぐのはもちろん、物音を立てなければ、結界の外からこのビルは認識しづらくなります」

 そして――結界を維持するため、ビルの中にいる者たちに結界の核であるヒトガタへ血を捧げさせ、リスクを背負わせた。

 星也が呪力を込めたものを渡すのは簡単だが、それではすぐに効力が底を尽きてしまう。

 血を捧げる生贄は一日二十人。

 術師であれば一人で事足りるが、呪力の乏しい非術師の呪力を使うとなるとどうしても二十人分が必要だ。一度でも怠れば、この結界は破綻する。

「何から何まで……」

 ビルの人たちから惜しまれながら、星也は【白虎】を呼び出し、再び北側にいるであろう“天使”を探しに向かった。

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