夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第13章 戻らないプラーチド【東京第2結界】
「巻き込んで すまない」
「いえ。いつも守ってもらってましたから」
「だが……津美紀を守りきれなかったのも事実だ」
――津美紀には元々 僕と姉さんで何重にも守護をかけてある。
――眠った津美紀がそれを消費した痕跡はなかった。
あれは、あくまで呪霊や呪術などの呪力による“外的攻撃”に対して発動する守護だった。
もし、無理やり押さえつけられ、呪物を経口摂取させられたら……おそらく、発動しない。そこまで想定していなかった。
解呪が効かなかったのも、【呪い】ではなかったからだと考えれば……辻褄は合う。
いや……まだ決まったわけではない。決まったわけでは――……。
袖口に隠した札を握る手に力がこもった。
「詞織と恵は、【死滅回游】を平定させるために動いてる」
「まさか、二人とも無茶してるんじゃ……」
「そうだろうね。津美紀を助けると息巻いていたから。でも、心配しなくていい。二人とも強くなった。怪我をしない約束はできないけど、そう簡単にやられはしないよ」
「……だったら いいんですけど……」
心配そうな表情をする彼女に、星也は続ける。