• テキストサイズ

夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第13章 戻らないプラーチド【東京第2結界】


『確認は?』

「これからだ。今、津美紀が入院している病院に向かってる」

「詞織たちは? 真っ先に行きそうだけど」

「時間がないから、できることを始めておくって」

 なるほどね、と電話の向こうで苦笑する気配がした。

『ねぇ、星也。もし――……』

「姉さん」

 何を言いたいのか察し、星也はあえて姉の言葉を遮る。

「まずは 神ノ原邸に帰って、“津美紀の部屋”を確認しておいてほしい。これが杞憂でなかったら、必ず必要になる。それが 終わったら病院に来て、津美紀と一緒にいてくれ」

 分かった、と頷く姉に、「それじゃあ」と断って通話を終えた。同時に病院へ到着し、人目につかない場所で地上に降りる。

 正面エントランスから病院へ入り、面会の手続きをして津美紀の病室へ向かった。

 部屋の前にいた補助監督の女性に軽く挨拶をし、扉をノックして入室を求めると、中から「はい」と聞き慣れた声が応じる。

「星也さん」

 そこでは、ベッドに入ることなく、縁に腰を掛けて彼女が待っていた。少し痩せた印象で、顔色も良いとは言い難い。ずっと意識不明の状態だったのだから無理もないか。
/ 336ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp