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夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第11章 アディラートに奮い立つ【東京第1結界】



 速い……っ!

 振り返れば、黒い犬がこちらを警戒するように見据えていた。その鼻先には、レジィがつけた包丁の傷痕がまだ残り、血が付着している。


 犬の式神! 包丁で刺されて使えないはずじゃ……!


「【玉犬】はあの程度で動けなくなるほどヤワじゃない」

 待っていたのか……犬のカードがこちらの想定から完全に消えるまで。だから、あえて使わなかった。

「……呪術師は、嘘吐いてなんぼ……か……【領域展開】、プールによる水責め、犬のカードは失くしたと思わせて伏せておく――やっぱり、総合体育館には逃げ込んだんじゃなく誘ったんだな」


 現代の術師――しかも、こんなガキに出し抜かれるとはね……。


 遠のく意識をギリギリで繋ぎ、レジィは自分を打ち負かした年若い術師の少年を、ぼやける視界の中で見上げた。

* * *

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