• テキストサイズ

夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第11章 アディラートに奮い立つ【東京第1結界】


「ぶはぁっ!」

【再契象】を全て解除すると、そこはプールだった。

 そうか、ここは総合体育館で、地下一階は温水プール。影に逃げ込んでから【領域】を解き、家屋で床を破壊させてプールに落としてきたのか。

 あの重さでどうやって動いたんだ?
 影から自分を追い出すことで移動したのか?

「そんだけ濡れちまえば、レシートは使えないな」

 呪具を片手にガキが近づいてくる。

 水に濡れてしまっても、レシートの印字はすぐに消えない。

 印字が消えない限り【再契象】で再現は可能だが、レシートが濡れたままでは『契約書を呪力で焼き切る』という条件が満たせない。

「さぁ、どうかな? 君こそ、もう式神 何も出せないんじゃない?」

【領域】使用後は術式が焼き切れ、しばらく使えない。

「……そうだな。分かってんだろ。もうこっからは……」


 ――シンプルなド突き合い……!


 そう思っていると錯覚させ、式神でこちらの隙を作りにくるであろうコイツを、カウンターで仕留める!

 ガキの刀の柄を手でいなしながら、レジィは頭を巡らせた。

 序盤で犬の式神は潰したから、使ってくる式神は犬以外のどれか。

【領域】を使った後だ。呪力消費の大きな象は使ってこないだろう。となれば、手札は電撃を使う鳥、撹乱用と思しき兎、拘束に長けた蛙――どれも決め手には欠ける。

 そろそろ術式が回復するか?


 さぁ、使ってこい!

 その瞬間、緩んだオマエを――……。


 バツンッとレジィの身体に衝撃が走り、左側頭部の端から肩にかけてが削られた。
/ 336ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp